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夏の企画展『蜂須賀三代 幕末・明治編』徳島城博物館で令和3年8月22日まで開催中

夏の企画展『蜂須賀三代 幕末・明治編』徳島城博物館で令和3年8月22日まで開催中

徳島城博物館で開催中の夏の企画展『蜂須賀三代 幕末・明治編』に行ってきました。
今回はその内容などをご紹介したいと思います。

蜂須賀三代 幕末・明治編

幕末・明治にかけての阿波藩主であった3代藩主に関連する資料や展示などを行っています。

 天正13年(1585)以来、阿波国を治めてきた蜂須賀家。元和元年(1615)には大坂の陣の軍功により淡路国を加増され、阿波・淡路両国25万7千石を領する四国最大の大名となりました。

 平成22年開催の特別展「蜂須賀三代 正勝・家政・至鎮‐25万石の礎‐」は大名家の創設期に注目しましたが、今回は封建制終焉から明治時代を対象とします。

 江戸泰平を謳歌した12代斉昌(1795年から1859年)。将軍徳川家斉の子どもから外様大名蜂須賀家を相続し、勤王と佐幕の間で苦悩した13代斉裕(1821年から1868年)。明治3年(1870)の庚午事変で挫折を経験するも、後に政治家・実業家として飛躍した14代茂韶。

 この展覧会では、斉昌、斉裕、茂韶という三代の殿様に焦点を当て、幕末・明治の激動の時代を蜂須賀家や徳島の人々がどのように生き抜いていったのか、探っていきます。

徳島城博物館WEBサイト

江戸泰平を謳歌した12代斉昌 、徳川家第11代将軍の徳川家斉の第22男から外様大名の蜂須賀斉昌から蜂須賀家を相続した13代斉裕、渋沢栄一などとともに事業化として活躍した14代茂韶のそれぞれの生き方などが残された資料などによって垣間見え、とても面白くてワクワクする展示となっています。

今まで、徳島に住みながら蜂須賀家の事はほとんど知らずに過ごしていき、歴史と言えば織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などの戦国時代の有名人、幕末でいえば坂本龍馬や新選組、そして現在の大河ドラマの渋沢栄一などしか興味がありませんでした。

ですが、蜂須賀家を色々見てると、面白いことに豊臣秀吉に仕えた蜂須賀正勝、 関ヶ原の戦いで徳川について所領を安堵された蜂須賀至鎮、そしてその妻は織田信長の曾孫である敬台院(敬台院の菩提寺「敬台寺」)。すべてがつながっている感じがしてとても面白いです。

徳川家康や織田信長の血が、この徳島にも流れてきているのだと思うとそれもまたロマンがあります。

徳島の藩主の事をもっともっと知りたいなと思える展示内容となっていました。

江戸泰平を謳歌した12代藩主『斉昌』

斉昌 (1795年~1859年)は、1809年(14歳)で元服し、その翌年の15歳の時に父の隠居により家督相続し、12代藩主となりました。好奇心旺盛で筆まめであったために、30年間にわたり参勤交代の旅日記を記したそうです。マメですね。

1827年(32歳)の時に、将軍家斉の第22男(後の斉裕)を養子としました。その時に葵紋の使用が許されたとの事です。

財政難のため重税したら、かなりの一揆がおきて、それでもその首謀者の一人を許さざるを得ないほど、財政も権力も危ういものになったとの事です。

勤王と佐幕で苦悩した13代藩主『斉裕』

斉裕(1821年~1868年)は、前述した将軍家斉の第22男。外様大名ながらも、将軍家斉の子であり、13代将軍家定・14代将軍の家茂の叔父にあたるため信頼されたとの事です。

斉裕は、格式張らない性格で、自分で考えて行動できる合理的な思考の殿様だったとの事です。

政治家・実業家に転身した14代藩主『茂韶』

茂韶(1846年~1918年)は13代藩主斉裕の次男。戊辰戦争では新政府軍として藩兵を派遣したとの事です。廃藩置県によって知藩事を免じられ、(この時の書状も展示されています)東京に移住。

その後、イギリスのオックスフォード大学に留学して政治や経済学を学んだそうです。

渋沢栄一とは、多くの事業を一緒に進めていく同志だったそうです。渋沢栄一とともに企業の設立に携わり、渋沢が企業の経営を担当し、蜂須賀茂韶は資金調達のため華族や富豪を説得してまわったとの事です。

東京海上保険株式会社は、日本初の保険業で、茂韶が初代社長に就任し、渋沢栄一と岩崎弥太郎が相談役を務めたとの事。これも面白いですね。渋沢栄一はもとは百姓で岩崎弥太郎も武士ではあったものの身分が低い人間だったのに一国の藩主であった人間と一緒に事業をしているというのは本当に面白い組み合わせですね。

夏の企画展の概要

このように、知れば知るほど面白い蜂須賀家の歴史を是非見に行ってみてください。
とても勉強になり面白かったです。

期間:~令和3年8月22日(日)まで

住所徳島市立徳島城博物館 徳島県徳島市徳島町城内1番地の8
TEL088-656-2525
WEBサイトhttps://www.city.tokushima.tokushima.jp/johaku/tokubetsutenji/R03_natsunokikaku.html

駐車場は北東の角に310円で駐車できるスペースがあります。

令和3年の秋の企画展は『蜂須賀家の贈り物』というタイトルで展示されるそうです。
とても楽しみです。

歴代藩主を祀った国瑞彦神社